我が家のリビングに2.8Mのモミの木がやってきた理由
2013年 12月 14日ひょんなことから、なんと我が家に高さ2・8メートルもの生のもみの木がやってきてくれました。
その日は、お仕事がらみの初めましての方が翌日我が家に来てくださるということで、朝からなんだか気もそぞろ。
なんとなく気持ちがそわそわしていたので、夕暮れ時、気分転換を兼ねて忘れていた食材を買い出しに。
その時ね、自転車に乗りながらふっと急にあるものがほしくなっちゃったんです。
それは洗面所に飾る一輪の花。
普段は花壇の花を手折って間に合わせているけれど、「クリスマスだしな~♪お客さまだしな~♪」と、自分の中のウキウキ気分を高めるために、私によくある現実迂回スイッチ(苦笑)
日も暮れて、すっかりお外は真っ暗に。
寄り道先は真っ暗な住宅街にそこだけほわ~っと温かな明かりが灯された小さな一軒家のお花屋さん。
道ぎりぎりまで季節のお花であふれかえり、白熱灯の温かな明かりに浮かぶクリスマス仕立てのお花達。
そんなお花屋さんの明かりが届かない片隅に
白い紐でぎゅーぎゅーにぐるぐる巻きにされながらも、すっくと伸びた生のモミの木が壁に寄り掛かるようにして立っておりました。
わぁ!
生のもみの木。
夢のもみの木。
アメリカに住んでいた頃、多くの友人がもみの木畑?へ自分の好きなもみの木を切りに行き、
それを車の上にくくりつけて自宅で華やかに楽しんでいたのを、実はじとーっと(笑)
横目で6年間見やっておりました。
なぜかって…?
家族が嫌がったから・・・。
アンデルセンの童話「もみの木」(←あらすじはこちら)の結末が悲しすぎて、生の木は嫌だというのです。
あんなにきらきらとみんなに愛でられ、主役だったもみの木が
クリスマスが終わった途端納屋に置き去りにされ、朽ちていき、最後は燃やされちゃう…
その心は、とてもわかる
優しい気持ちもとてもわかる
でも、でも、でも~(涙)と、多数決で却下され続けた私は毎年、いつの日か・・・なんて想ってたりしたのです。
お値段見たら8500円かぁ。この木の雰囲気の割にお安いかな?でもお値段に関係なく、うちにはこの根っこ付きの木を植えるスペースはないし、見れただけでも楽しかったかな~なんて思っていたら仲良しのオーナーさん、
「最初はもっとお値段をつけていたんだけれど、クリスマスまでもう日数もないし…、最後の1本なんだけどお嫁になかなかいけなくて心が痛んでるの。そろそろ枝をばらしてアレンジにしなくちゃいけないかなあ・・・」
「お庭がもっと広くって、ちゃんと埋めてあげる事が出来たら即買っていくのに…
ごめんね。うちにはとてもとても大きな木を入れるスペースはないんです。みると欲しくなっちゃうから、もう見ないで帰ります!><」
かわいそうだな、素敵だなと思いながらもお花を買って帰ろうとした時に
オーナーさんがふと。
「山下さん、5000円で考えてくれません?
根っこを隠すカバーもお貸し出しして、クリスマスが過ぎたらまた引き取りに伺います。
そして自分の裏庭にこの子を埋めておくから、また来年になって、約束はできないけれどもしまだ青々としていたら、掘り返してまた山下さんちに持っていきますから。
持ち込み送料ももちろんいりません!もうこの子がかわいそうで~~~><」
聞けば、お花屋さんの仕入れたものって、売れなかった場合はそのまま処分なんですって@@!!
えーーーーー!!しょ、処分ー@@????
この木も処分って、えーーーーっ??
先ほどのアンデルセンの話じゃないけれど、私の心ったら目の前でぐるぐる巻きに縛られて光の届かないところに立てかけられてるもみの木が悲劇のヒロインに見えてきちゃってもう大変…
捨て猫を見ているような、そんな気になっっちゃって、ほんと?ほんと?ええええ~~~、そ、そ、そんな、え~、いや、ちょっと大きすぎるんですけど、あ、でも、これ買わなかったらどうなるの?え?きりきざむ??@@
え?ほんとに捨てちゃうの?えー(涙)ど、ど、どうしよう?あ、でも、かっ、かっ、買いますーーーーっ!!(笑)
ばたばたの商談が成立したときに、オーナーさんも私もちょっぴり半泣き、
私はなんだか夢がこんな形でかなって(?)心高ぶってるし、
二人で抱き合って(苦笑)ほんと変なお客さん・・・・><
そこでふと、あ。
私、明日大事な来客だった…。チン♪
でも、もう気分はもみの木。
時計を見たら5:30。
明日出張から帰ってくる夫の予定が急遽変わって、今日戻ることになったと連絡が入ったからお夕飯もちゃんと作らなきゃ!
こんな大きなツリーの飾り付けなんてした事ないのに、買ったら私それもしなくっちゃ?
ああ、また私…自分を大変な方向に・・・(笑)
とかなんだかそういう訳で・・・♪
我が家に2・8Mもの大きなもみの木がやってきましたとさ♡
搬入風景。
ぎりぎりっ
ケーキを作る予定だった時間がなぜだかツリーの飾りつけに。
結局またしてもバタバタな時間が訪れたのですが、近くを通ると本当にいい香り。
明日のお客様、この香りお好きかな?
どんな方が来てくださるのかな?
優しそうなお方だったら、ちょっと嬉しかったこの話、聞いて頂こう。
このツリーが明日の時間を優しく温かいものにしてくれますように♡
いつも優しくして下さるお花屋さんはこちらです。
フラワーギャラリー スタジオハウゼさん。
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by sugarboxstudio
| 2013-12-14 08:15
| daily life